糖尿病とは

糖尿病とは、血液の中の糖分(血糖)が高い状態となり、血管が障害される病気です。
血糖が高いことによる症状は出ないことも多いのですが、何年もかけて血管の障害が進むと合併症を起こし失明・腎不全・壊疽等の重篤な病状に至ります。
合併症を起こさないことが糖尿病治療の目標となります。

糖尿病とは

症状について

これは大切なことですが多くの場合、症状はないのが特徴です。
場合により、下記の高血糖の症状が出てきます。

症状がないのを気にせず放っておくと糖尿病の合併症が出現しますが、早めに診断して血糖値をコントロールすることで合併症の予防をすることができます。
合併症を出さずに長生きしていただくこと」が、糖尿病治療の目標です。
糖尿病はうまく付き合えば怖い病気ではありません。合併症が進む前に正しい知識を身につけ、適切に対処していきましょう。

糖尿病のタイプ

1型糖尿病(インスリン依存型糖尿病)

1型糖尿病は、インスリン分泌細胞の異常による糖尿病です。
インスリンの分泌がほとんどなくなるため、生命維持のためにインスリン注射が必要になります。
1型糖尿病は、糖尿病全体の5%程度といわれています。

2型糖尿病

2型糖尿病は、インスリン作用の不足による糖尿病です。
遺伝的背景があり、発症には後天的発症因子の関与が大切です。
日本では圧倒的に2型糖尿病が多く、生活習慣病と呼ばれる糖尿病はこのタイプの糖尿病ですが、生活習慣に全く問題がなくても、2型糖尿病になることがあります。

*インスリンとは

インスリンとは、膵臓で作り出されブドウ糖をエネルギーに変えたり、貯蔵したりするホルモンです。
血糖値のコントロールやエネルギーを確保するために必要不可欠のものです。